YAWARA!の名言

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YAWARA!』は漫画界の巨星・浦沢直樹の出世作となった名作で、柔道をテーマにしたスポーツ漫画としては異例の大ヒットを記録し、柔道ブームを巻き起こした。谷亮子さんが“ヤワラちゃん”と呼ばれるのは、この漫画の猪熊柔から取られた愛称である。

ストーリーは柔道の天才・猪熊柔をはじめとして、柔を命がけで取材する日刊エヴリースポーツの松田耕作、柔をライバルとして追いかけ続ける不屈の女王・本阿弥さやか、良き友として柔を支え続けてくれる伊東富士子、そしてそれらすべてに絡んでくる猪熊柔の祖父・猪熊滋悟郎が中心となって進んでいく。

スポーツ漫画の金字塔として高く評価されている作品だけに、このページで興味を持っていただけたら、ぜひご覧になっていただきたい。

名言1・・・コミック第1巻7ページ 松田耕作

松田耕作「そのひったくり犯を投げ飛ばした巴投げの技のキレから、必ずや日本柔道界の次代をしょって立つ逸材であると、本紙記者は見た」

YAWARA!』は、日刊エヴリースポーツの記者・松田耕作が、偶然、猪熊柔がひったくり犯を巴投げで投げ飛ばした現場に出くわしたことから始まる。この一件を機に、松田耕作の、現代だったらストーカー条例に確実に抵触するであろう執拗な柔への取材が始まるだった。

名言2・・・コミック第1巻55ページ 本阿弥さやか

本阿弥さやか「優勝することなんて、なんの意味もありませんわ。問題は、私がどれだけ熱くなれるか・・・」

本阿弥財閥のひとり娘・本阿弥さやかは、スポーツ全般に優れた才能を持っているのであるが、その才能ゆえに何もかもあっという間に頂点を極めてしまい、スポーツに対する情熱が消えつつあった。そんな時、猪熊柔と出会ったことがきっかけで柔道を始め、柔の終生のライバルとなるのだった。

名言3・・・コミック第2巻5ページ 風祭進之介

風祭進之介「甘い!! マロングラッセをほおばりながら、あんみつをすするようなもんです!! そんなことで、あの猪熊柔に勝てると思ってるんですか!!」

確かにそれは甘い!と納得させられる本阿弥さやかのコーチ・風祭進之介の名言。本阿弥さやかが敵に回そうとしている猪熊柔は、柔道家なら誰もが畏敬の念を抱いている猪熊滋悟郎の孫娘であることを知った風祭コーチは、さやかに猛烈な量の練習メニューを課すのであった。

名言4・・・コミック第2巻94ページ 松田耕作

松田耕作「試合に出るんだ!! そして・・・・・・みんなの前で負けるんだ!!」
    

柔が引ったくり犯を巴投げで投げ飛ばして以来、次代のスポーツ界のスーパースターとして追いかけ続けた松田耕作は、ついに、柔が風祭コーチを投げ飛ばしたシーンを激写したスクープを発表。世間は一躍“柔フィーバー”となるも、柔は待つだの前で「普通の女の子とでいたい」と涙を流す。罪悪感が募った松田は、柔にイカサマ試合の提案をするのであった。

名言5・・・コミック第2巻203ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「あんたもでかい顔しとらんで、柔の相手になるような人間を育てるがよろしー!!」
    

松田が組んだ猪熊柔vs藤堂由貴のエキジビジョンマッチ。柔はわざと藤堂由貴の技を受け負けようとするが、柔に比べて圧倒的に技の劣る藤堂はなかなか一本を取ることができない。柔の魂胆を見抜いた滋悟郎は怒り炎上するものの、柔はひょんな拍子に、もの凄い一本背負いで藤堂を投げ飛ばして完勝。終わりよければすべてよし、滋悟郎は上機嫌に西海大学柔道部監督の祐天寺に語るのであった。後に滋悟郎と祐天寺は師弟関係に近い盟友となる。

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名言6・・・コミック第4巻6ページ 祐天寺監督

祐天寺監督「素晴らしい、キレが違う」

    

国民の関心事となった柔のデビュー戦であるクジテレビ杯。試合前セレモニーで祖父の猪熊滋悟郎が演舞を披露するも、予定だった5分を大幅にオーバーし、30分も続けてしまう。非難轟々の中、祐天寺監督だけは滋悟郎の演舞のキレに感服していた。この二人、意外に似た者同士なのね。

名言7・・・コミック第4巻42ページ 祐天寺監督

祐天寺監督「ここまで育てられた滋悟郎先生とそれに十分応えた柔さんに拍手を送りたい気持ちでいっぱいです」

猪熊柔道の語り部・西海大学の祐天寺監督の名言。滋悟郎や柔が意図していなくても、祐天寺監督が後から意味づけしてくれるんだから、滋悟郎からしたらかわいい後輩なのだ。しかし、この祐天寺監督のタイコ持ちっぷりは、柔に西海大学に入学してほしいがためのものでもあった。

名言8・・・コミック第4巻82ページ 本阿弥さやか

本阿弥さやか「私の思い通りにならないものなど、この世にはありませんわ!! 柔道日本一も、風祭さんも!!」

超が100個は付くであろうお金持ちのお嬢様なのに、常軌を逸した執着心、というか強欲が持ち味の本阿弥さやか。おそらく100kgはあるであろう藤堂由貴を、執念で釣り上げてしまった。48kg以下級の本阿弥さやかは、72kg超級の藤堂を崩れ上四方固めで押さえ込んで勝利する。

名言9・・・コミック第4巻219ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「あの程度でわしの強さを見抜いたこやつ、ただ者ではない。おまえのいい稽古相手になるぞ!!」

柔の試合に衝撃を受けた柔道世界選手権72kg超級覇者のカナダのジョディ・ロックウェルは、柔と試合をするべく来日。平和主義者の柔はジョディとの試合を固辞するが、変わりに祖父の滋悟郎が相手をすることに。ジョディは呆れた表情を見せるも、すぐに滋悟郎が自分よりも上手の柔道家であることを見抜き、涙を流して降参。器の大きい滋悟郎は道場破りに来たジョディを受け入れ、居候することを許可。この縁で、柔とジョディは終生の友となる。

名言10・・・コミック第6巻102ページ 風祭進之介

風祭進之介「ついに二人とも、僕の守備範囲にはいってしまう!!」
   

柔も本阿弥さやかも高校を卒業し女子大生に。爽やかな肉食系男子・風祭進之介は自身の守備範囲に二人がはいったことを、一夜を共にした女性のおっぱいを触りながら喜ぶのであった。男の欲望に邁進し続ける風祭氏なのである。

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名言11・・・コミック第7巻11ページ 伊東富士子

伊東富士子「そーだわ、気楽にボーイフレンドつくるつもりでがんばろーよ! ね!」
   

三葉女子短大に入学した柔は、後に親友となり、柔が挫折しかけたとき幾度も救ってくれる伊東富士子と運命的な出会いをとげる。しかし、出会った当初は、ドロ~ンとした暗さを背負う伊東富士子に、さすがの柔もドン引いてしまうのだった。伊東富士子の登場で『YAWARA!』は一気に面白くなる。

名言12・・・コミック第7巻116ページ 猪熊 柔

猪熊柔「え・・・ええ、それでちょっとはらいのけようとしただけ・・・・・・いきおいよ! いきおいであの人が勝手に派手にころんだだけ!!」

三葉女子短大のゴルフサークルに加入した柔は、打ち上げにディスコに繰り出す。ディスコの雰囲気を楽しんでいた柔であったが、チークタイムとなり男が柔に擦り寄る。男にお尻を触られた拍子に体に染み付いた柔道が咄嗟に出てしまい、豪快に一本背負いを決めてしまう。この感じ誰かに似ているなと思ったら、自身の後ろをとった相手を反射的に攻撃してしまうゴルゴ13にそっくり。殺し屋級の条件反射能力を持つ柔は、やはり人間凶器なのだった。そりゃ強いよな。

名言13・・・コミック第7巻166ページ 伊東富士子

伊東富士子「血ぞめのトウシューズよ!! そのトウシューズが合わなくなるような身長になったら、もうバレエはできないわ。だから、あたしそれをはき続けたわ。つま先が血にそまっても、レッスンをし続けたわ。(中略)踊りたかった・・・・・・世界の舞台で・・・・・・あなたならできるんだから・・・・・・あたしのかなわなかった夢が・・・・・・かなえられるんだから」

世界で一番になれる実力を持ちながらも、柔道を嫌い、まじめに取り組もうとしない柔に、身長が高くなりすぎたためにバレリーナになる夢を断たれた伊東富士子が血ぞめのトウシューズを出して激励する。この激励で、柔は自分が恵まれた環境にいることに初めて気づき、友の思いを受け止め、ソウル五輪出場権がかかった全日本選手権に出場する決意をする。

名言14・・・コミック第8巻66ページ 松田耕作

松田耕作「ええ、いいですとも!! こっちはハナから猪熊 柔に記者生命賭けてんですから!!」
    

柔が出場した全日本柔道選手権をIOC会長のタマランチが観戦。柔のスゴ技を目にしたタマランチは、オリンピックで柔道無差別級を開催することを決心するも、それはまだ内々の話。しかし、天性の嗅覚を持つ松田はスッパ抜き新聞の一面に掲載。編集局長からはガセであったらクビだと宣告されるも、自信満々の松田は上記名言で返したのであった。かっけえ。

名言15・・・コミック第8巻221ページ 本阿弥さやか

本阿弥さやか「なぜこの大歓声の中で猪熊 柔の声だけ私に聞こえてしまうの!?」
   

ソウル五輪・女子柔道48kg以下級決勝、韓国キムvs本阿弥さやか。さやかは平静を欠き、キムに技ありと有効を先取されてしまう。しかし、柔のアドバイスによってなんとか盛り返すことに成功。プライドの高いさやかは、そんな自分が許せないのだが、やっぱり柔の声に耳を傾けてしまう。実は人間臭いさやかなのだった。

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名言16・・・コミック第9巻12ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「悔しかったらおもいっきり泣くがいい! だがな、お嬢さん! あんたぁもっと強くなる! 柔の宿命のライバルと見込んだわしの目に狂いはない!!」

キムに敗北し、一人悔し涙に暮れる本阿弥さやかであったが、猪熊滋悟郎がエールを送り、自身の著書『柔の道は一日してならずぢゃ』を贈る。滋悟郎の言葉通り、さやかは柔をキリキリ舞いさせるほどの柔道家に成長するのであるが、それは後のお話。

名言17・・・コミック第10巻146ページ 伊東富士子

伊東富士子「三葉女子短大に柔道部つくって・・・・・・あたしも柔道やります!!」
   

ソウル五輪柔道女子無差別級で金メダルを獲得した柔であったが、父の失踪が、自身が5歳の頃に巴投げで父を投げ飛ばしたことにあることを知り、辞めたがりの柔は柔道を辞めることをまたも決意。しかし、友人の伊東富士子は、柔を柔道に復帰させるために柔道部を設立。こういう友人のいる柔がうらやましい。そして富士子も、才能が一気に開花し、日本有数の柔道家に成長する。

名言18・・・コミック第11巻74ページ 伊東富士子

伊東富士子「あたしたち、猪熊さんの力なんか借りないわ!! あたしたちは、あたしたちの力で勝ってみせる!! 猪熊さんは、スキーでもなんでも行ってらっしゃい!」

柔に秘密にして柔道部の活動を始めていた伊東富士子だったが、富士子の行動を訝しがった柔に、とうとうバレてしまう。体育館には富士子のほかに、高校時代の同級生・花園 薫に、祖父の猪熊滋悟郎の姿も。動揺する柔に、富士子は上記名言を言い放つ。結局柔らは、柔道に真摯に打ち込む富士子たちの姿に感銘を受け、間もなく柔道に復帰する。素直すぎる柔がかわいい。

名言19・・・コミック第11巻174ページ 伊東富士子

伊東富士子「だ・・・大丈夫! バレエで鍛えた体は、柔らかいけどヤワじゃないわ!」
  

これぞ伊東富士子の決めゼリフ。富士子のポテンシャルは凄まじく、柔道を始めてわずか1ヵ月で柔道日本一の筑紫大学女子柔道部の次鋒、中堅を撃破。柔道の鬼・猪熊滋悟郎も「(バレエは)恐ろしい舞踊」と富士子のことを認める発言をする。やはり富士子の登場以降『YAWARA!』は何倍も面白くなる。

名言20・・・コミック第12巻156ページ 藤堂由貴

伊東富士子「ぬお!! このまま引き倒して送り襟締めだーーー!! もらったーーー!! 無敗の猪熊、ついに敗れたりィ!!」

女子柔道大学団体戦の紫陽花杯にて、猪熊 柔VS藤堂由貴。藤堂は柔に一本背負いで敗れて以来研究を重ね、一本背負いのカウンターに送り襟締めで勝負。が、柔は当然その上をいっており、カウンターのカウンターで大内刈りを合わせる。2倍の威力で後ろにすっ倒された藤堂は後頭部を強打し失神。天才・柔に対して大胆すぎるカウンターはちょっと無理があったか。

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名言21・・・コミック第13巻97ページ 筑紫大学女子柔道部監督・石倉

筑紫大学女子柔道部監督・石倉「いいか、宇崎! 戦況はこっちの思うツボなんだ!! しょせん相手は48kg以下級、吹けば飛ぶよな軽量だ!! ヘビー級の柔道をこってり教えてやれい!!」

「計算通ォォり」が口癖の彼氏。ストップ・猪熊 柔を掲げ自身が監督を務める筑紫大女子柔道部の強化に励んだが、気合の入った柔は凄まじく、ほぼ全員秒殺されてしまった。その後幾度も柔vs筑紫大女子柔道部の構図が生まれたものの、結果はすべて秒殺となってしまった。

名言22・・・コミック第13巻160ページ 猪熊虎滋郎

猪熊虎滋郎「運だ!!」

   

娘の柔の天才的な柔道を見て、虎滋郎は本阿弥さやかのコーチになることを了承する。虎滋郎は柔は天才、本阿弥さやかは凡人とし、天才に勝つには天才の五百万倍の修行が必要だとさやかに説明。その上で、天才に勝つ最大の要素を“運”と断言したのだった。運ですかあ、そうですかあ。

名言23・・・コミック第14巻142ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「いいか、アナウンサーの兄ちゃん、いかに相手が強くとも勝てる方法をひとつ教えてやろうか。わしに柔道を教わるのぢゃ!!」

猛稽古で知られる猪熊滋悟郎御大は、柔だけではなく伊東富士子という世界的柔道家を輩出し、後に柔の同級生の花園 薫も鍛え、男子柔道重量級の雄にまだ育て上げる。しかし、滅多なことでは他人に柔道を教えないため、勝てる方法を身につけた柔道家はごくごくわずかである。

名言24・・・コミック第15巻26ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「わしの孝行を考えるのならば柔道をやれい!! 世界一になれい!! 金メダルをとれい!! 国民栄誉賞をとれい!! 温泉なんぞ、新婚旅行で行けばそれでよい!!」

鶴亀トラベルに入社志望の柔はなんとか滋悟郎を説得しようとするも、上手の滋悟郎にいつも言い包められてしまう。しかし、滋悟郎の願いを、滋悟郎に反するやり方ながら、すべて叶えてしまう柔はやっぱり天才なのである。でも天才過ぎて、ちょっと感情移入できないんだよなあ。

名言25・・・コミック第15巻69ページ 加賀邦子

加賀邦子「なにしろ柔ちゃんはもうスーパースターになっちゃったでしょ。耕作って、熱しやすく冷めやすい性格だからねえ」

日刊エヴリーのカメラウーマン・クニちゃんの、恋敵の柔をたたき潰すための名言。松田は父親が脳溢血で倒れてしまいユーゴスラビアの世界選手権に行けなくなったのだが、クニちゃんはそれをいいことに柔を揺さぶる。柔道は最強の柔だが、恋愛には奥手であったためクニちゃんの一言が思いのほか効いてしまい、精神のバランスを崩して、世界選手権は大苦戦する。

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名言26・・・コミック第15巻110ページ 日刊エヴリースポーツ編集長

日刊エヴリースポーツ編集長「あのバカが!! 山形からモスクワに行く便があるかってんだ!! いい記事ものにしてこいよ!!」

松田は父親の病気で実家の山形に戻るも、命に別状がないことがわかるや、自費でユーゴスラビアに行くことを決意。三流紙の日刊エヴリーは、大会の途中からでは旅費が出ないのだ。編集長には山場だと電話で伝えるも、成田空港のアナウンスで松田の魂胆がバレてしまう。しかし、松田のことを実は誰よりも理解している編集長は、猫の手も借りたいなか、快く送り出してやるのだった。

名言27・・・コミック第15巻133ページ 猪熊 柔

猪熊柔「あたし、怖いなんて言えない・・・・・・。富士子さん、もっと緊張しちゃう。だけど・・・・・・なんで? なんでこんなに怖いの?」

松田からふられたと思い込んでしまった柔は精神的に動揺。柔道どころではなくなってしまい、試合に恐怖を感じるように。この出来事以後も、クニちゃんには精神的揺さぶりをかけられ続ける。柔にとって、本阿弥さやかよりもテレシコワよりも、クニちゃんが強敵として君臨する。

名言28・・・コミック第16巻91ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「逃げてなにが柔道!! 一本勝ちしてこそ柔道ぢゃ!! ようやったぞ、ノッポのねえちゃん!!」
  

世界選手権無差別級準決勝伊東富士子vsテレシコワ。序盤、富士子の技のキレにテレシコワは苦戦。技ありと有効を立て続けに先取される。コーチ陣からは逃げろと指示が飛ぶも、富士子はテレシコワと真っ向勝負。結局、裏投げのカウンターで敗北するも、滋悟郎は愛弟子の姿勢に賛辞を贈った。

名言29・・・コミック第17巻121ページ 花園 薫

花園薫「ふ・・・ふじ・・・・・・富士子さん!! この試合が終わったら・・・・・・お茶飲みに行きましょーーーーーー!!」

柔の就職がかかったフランス・セーヌ大との団体戦。すべては大将・伊東富士子に託された。しかし、プレッシャーに弱い富士子はガッチガチで、相手のパワー柔道になすすべない。そこで富士子の緊張を解くため、恋人・花園 薫なりに精一杯の告白をしたのだった。お茶飲みに行きましょう!

名言30・・・コミック第17巻147ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「勝てィ!! この勝負、
一本とって・・・・・・・・・・・・勝てィ!!」
  

セーヌ大との大将戦、富士子はリードをしても滋悟郎の教え通りに一本を取る柔道で攻め続ける。内股をすかされ再度リードをされるが、諦めない富士子は奮闘を続ける。そんな愛弟子の姿に心を打たれた滋悟郎は、思わず渇を入れてしまうのであった。『YAWARA!』屈指の名シーンだ!

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名言31・・・コミック第18巻7ページ 本阿弥さやか

本阿弥さやか「せいぜい小銭をお稼ぎになればよろしいですわ。ドロガメだかデバガメだか知りませんけど、その三流旅行社で!」

さすが本阿弥さやか!を印象付ける、柔を揶揄った名言。小銭、ドロガメ、デバガメ、三流と、次から次へと相手を罵る言葉を並べられるのだから恐れ入る。育ちがいいんだか悪いんだかわからないところが、さやかの魅力なのだ。

名言32・・・コミック第18巻167ページ 猪熊 柔

猪熊柔「あれ? どこに飛んだかな?
すみません、とんでもない方に飛んじゃいましたよね?」

柔が鶴亀トラベルに入社してすぐの大仕事となった、大企業の重役連中との接待ゴルフコンペ。柔自身は自覚がないものの、ゴルフも柔道同様に天才的なセンスを持っており、コミック内で披露した2スイングすべてがスーパーショットだった。接待された親父たちも思わず口があんぐり。

名言33・・・コミック第19巻34ページ 鶴亀トラベル 羽衣係長

鶴亀トラベル 羽衣係長「間に合ったのかーーー!! 間に合ってくれたのか、猪熊く~~ん!! (中略)旅行代理店を、なめるな!! 現に間に合っただろうが!! (中略)むくわれた・・・・・・・・・・・・俺のクビが・・・・・・無駄にはならなかった・・・・・・」

鶴亀トラベル神保町支店の羽衣係長、クビをかけた一世一代の大仕事後の名言。柔はゴルフコンペ参加のため全日本選手権をドタキャンするつもりだったが、柔道ファンの羽衣係長の独断専行で、北海道からの一番便に柔を乗せ東京に送り帰す。柔は、不戦敗になる間一髪、試合に間に合ったのだった。それにしても「旅行代理店を、なめるな!!」は名言中の名言なのだ!

名言34・・・コミック第19巻217ページ 加賀邦子

加賀邦子「なにしにって、これが夕飯の材料!! それとこれがお泊りセット!! いつもどおりよ!!」
   

柔は、全日本選手権で松田に世話になったお礼に松田の自宅を訪れる。柔は手料理を振る舞い、松田といい雰囲気に。松田も柔もその気になったとき、松田の同僚の加賀邦子が登場し、柔に先制パンチ。奥手の柔はこのパンチがえらく効き、精神的ダメージを負う。やはりクニちゃんは、唯一柔を追い詰めることができる強敵なのだった。松田、成就できず。

名言35・・・コミック第20巻62ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「ただのでくの棒の役立たずのスットコドッコイの類人猿かと思っとったが・・・・・・見直したぞ、花園ォ!!」

そんなに花園を罵らなくてもと思ったら、実は褒めていた滋悟郎の名言。恋人の伊東富士子がキャリア2年足らずで世界的選手に成長するなか、花園は弱小・蛯天堂大学柔道部のレギュラーも取れずにいた。一念発起した花園は、結果を残すまで富士子に会わないと誓ったのだった。

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名言36・・・コミック第20巻74ページ 松田耕作

松田耕作「がんばれ! 絶対がんばれ!! にんにくガンガン入れろ!! ガンガン食え!! 男はスタミナだ!! もう一杯いくかーー!?」

ごくたまに出る松田耕作のメチャかっこいい名言。男のプライドをかけて猪熊道場で修業に励む花園に、心打たれた松田は、自身にも気合いを入れるためラーメンににんにくをガンガン入れる。花園も応え、松田とにんにくラーメンの一気食い。つまり男はラーメンにはにんにくってこと。

名言37・・・コミック第21巻119ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「誰が破門と言った? わしの道場を破門になる時は・・・・・・弱くなった時じゃ。いつでも稽古にこい。相手になってやるわい! 一児の父になる男が、軽々しく泣くでないわ、バカタレが!!」

滋悟郎に鍛えられた花園 薫は、学生選手権を準優勝。内容的には勝者を上回る活躍を見せた。花園と伊東富士子は無事に結ばれることになったのだが、伊東が福岡国際女子柔道を優勝した後、お互い避妊法を知らなかったのか、伊東は花園の子供を身ごもってしまう。当然、花園も伊東も現役続行不可能に。伊東が所属する西海大柔道部監督の祐天寺と伊東の両親は、驚天動地の出来事に半狂乱してしまう。花園は「破門となってもご恩は一生忘れません」と詫びるが、滋悟郎はなんとも柔道家らしい粋なはなむけの言葉をかけるのであった。花園は大号泣。『YAWARA!』で屈指の名シーンだ。

名言38・・・コミック第21巻150ページ 祐天寺監督

祐天寺監督「これからの・・・・・・・・・・・・こ・・・これからの・・・・・・これからのォ~~~・・・これからの女子柔道をしょってたつ逸材でありました~~~~~~!! でーーーーーー」

伊東富士子の才能にほれ込み、女子柔道界の時期エースとして手塩にかけた西海大のホープを、花園などというどこの馬の骨かもわからない男に孕まされてしまった、祐天寺監督、無念ゆえに涙の結婚スピーチ。祐天寺監督の気持ち、自分が歳をとればとるほど、なんだかわかってくるんだよなあ。

名言39・・・コミック第22巻104ページ 加賀邦子

加賀邦子「だからウチのパパも言うのよ。耕作も、いつまでもあんな三流新聞社なんかにいないで、あたしと結婚したら・・・・・・(中略)耕作もその気だしィ、近々日刊エヴリーやめちゃうのよね」

柔は、松田のことが気になるくせに素直に態度に出せない奥手であり、クニちゃんのこの言葉で大ショックを受ける。しかも、さやかのコーチが父の虎滋郎だと知って柔道辞めたい病が再発している時期だったこともあり、柔の顔から笑顔がすっかり消えてしまった。やっぱり、クニちゃんは一番の強敵。

名言40・・・コミック第22巻220ページ 松田耕作

松田耕作「メリー・クリスマス」

   

柔の復帰を絶望視した松田は、一時は新聞記者を辞めようかと考えたものの、自身が復帰させるしかないと奮い立ち、柔にアプローチする。しかし、柔はけんもほろろに松田をあしらってしまう。しかし柔は、ふとした瞬間に松田の記事が目に入り、松田の記事の中に、いつも柔のことを見守り応援し続けてくれた松田の情熱を改めて実感するのだった。柔は、松田を冷たくあしらったことを後悔し、風祭との約束を反故にし、松田が待つ喫茶店に駆けつけるのだった。松田の執念が実った瞬間だった。『YAWARA!』屈指の泣けるシーンだ。

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名言41・・・コミック第23巻33ページ 猪熊虎滋郎

猪熊虎滋郎「猪熊 柔をなめるな!! いいか。相手は多少のブランクなど関係ない天才だ。その天才がついに本気になった。私はこの目でそれを見てきた。鳥肌のたつような恐怖をおぼえたよ。風祭くん・・・・・・トレーニングは一からやり直しだ。取材陣はいっさいシャットアウトしてくれ。戒厳令だ!!」

柔は単に柔道に復帰しただけではなく、ついに本気で柔道に取り組むことを決意。虎滋郎は柔がどれほどまでに天才か、そして究極の柔道を追求するため、本阿弥さやかに最後の特訓を課す。この特訓により、さやかは驚くほどの実力者に成長を果たす。

名言42・・・コミック第23巻105ページ アンナ・テレシコワ

アンナ・テレシコワ「ヤワラに会ってきた・・・ヤワラと本気の勝負する場所はやはりただひとつ・・・・・・オリンピックだ!! ヤワラ イノクマと私はオリンピックで戦う!!」

1991年のソ連崩壊により、テレシコワは事実上の引退に追い込まれる。日本で柔道コーチをするか、それともオリンピック出場の保障はなくても現役を続けるかの選択を迫られたが、テレシコワは現役であることを選択。一柔道家として最強を目指すブレないテレシコワの、かっこよすぎる名言だった。

名言43・・・コミック第24巻181ページ 猪熊虎滋郎

猪熊虎滋郎「たしかに柔は強い。立ち技では他の強豪に比べ、あきらかに500パーセント以上強い・・・・・・・・・。しかし、寝技にはおいてはその数字は300パーセントに落ちるだろう。となれば、本阿弥がどちらで戦えば勝機があるかは、おのずと決まってくる」

本阿弥さやかと柔の最終決戦。本阿弥は、それまでの華麗な立ち技を捨て、寝技で柔をきりきり舞いさせる。しかし柔は、完璧に肩固めを決められる→回転して逃れる、送り襟締め→回転して逃れる、腕十字→片手で顔に掛かる足を外して逃れる、というファンタジーを連発。主役は柔だけど、ちょっと本阿弥を不憫に思ってしまう。

名言44・・・コミック第25巻202ページ 本阿弥さやか

本阿弥さやか「ちょ・・・ちょっとお待ちになって。それでは、今、一生懸命になられているのは、もしかして銅メダルのため? (中略)私など、金メダル以外はメダルではないなどと思ってしまう悪い癖がありますので、たかが銅メダルごときにそんなにムキになられるのが、うらやましくさえありますわ。(中略)では、せいぜい銅メダル目指してがんばられて。あなたにはとってもお似合いになると思うわ、銅メダル」

バルセロナオリンピック61kg以下級で、カナダのクリスティン・アダムスに敗北した花園富士子は敗者復活戦で銅メダルを目指すことに。しかしさやかは、富士子が銅メダルを目指していることを知ると呆れ果て、これでもかとこき下ろしたのだった。しかしこれが、富士子の闘志に火を点け、見事銅メダルを獲得したのだから、さすが本阿弥さやか。

名言45・・・コミック第26巻29ページ 本阿弥さやか

本阿弥さやか「あっちついたりこっちついたり、あのコウモリ男の猪熊虎滋郎に鍛えられた、あのフランスのマルソーが・・・・・・もしも猪熊 柔に勝ってしまったら・・・・・・・・私の存在は銅メダル並みですってェ~~~!? 当たり前ですわ!! その私がなんで銅メダルなのですか!!」

パーティーでお偉いさんに「金銀財宝より美しい」と褒められた際の、さやか怒りのリアクション。虎滋郎がフランスのマルソーのコーチについたと知るや、もし柔がマルソーに敗北してしまうと、自身は事実上世界3位の銅メダル並みとなってしまうことに。富士子をこき下ろした直後だったこともあり、プライドが許さないさやかなのだった。

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名言46・・・コミック第27巻119ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「あんなニヤけた男に、あれほどの技のキレをしこめるとは思えん。ああいう切れ味をたたきこめるような人間は、おフランスでも相当いなせな男ぢゃ。わしのような、な!!」

バルセロナオリンピック48kg以下級決勝、柔の相手はフランスのマルソーだ。マルソーは柔と同じく一本背負いで、快進撃を続け決勝に。誰もがマルソーの技のキレに驚かされるも、滋悟郎は慧眼を発揮し、マルソーに相当なコーチが付いていることを見抜く。ま、コーチは猪熊虎滋郎なんですけどね。

名言47・・・コミック第28巻190ページ 猪熊滋悟郎

猪熊滋悟郎「本当の得意技というものはな! 相手がどうこらえようともぶん投げる技ぢゃ!!」
   

バルセロナオリンピック無差別級準決勝、柔vsテレシコワにおける、滋悟郎のテレビ解説による名言。テレシコワは足車で技あり、柔は支え釣り込み足で技有りを奪い返す。そして、最後は一本背負いvs裏投げとなり、柔が投げ勝ったのだった。柔のベストマッチはこの試合。ちなみにこの名言は、滋悟郎の著書『柔の道は一日してならずぢゃ』198ページに記載あり。

名言48・・・コミック第29巻156ページ 日刊エヴリースポーツ編集長

日刊エヴリースポーツ編集長「いや・・・・・・あいつがいなくなるのは痛手ですよ。でも、あいつはもっと磨きをかければ、もっともっと光ります。ここらでスポーツの本場で武者修行をしたら、ピッカピカに光って戻って来ますよ」

松田はバルセロナオリンピック後、アメリカ担当記者への就任が決定。松田のことを誰よりも買っている編集長が推薦したのだった。松田の渡米日が、柔の国民栄誉賞授賞式の日と重なり・・・・・・というラヴ・ストーリーで『YAWARA!』はクライマックスを迎える。そしてこの名言をもって、『YAWARA!』の名言は、完。かなりおもしろい漫画だと思うので、ぜひご一読をおすすめ。

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