シコふんじゃった。の名言

シコふんじゃった。のイメージ画像

シコふんじゃった。』は1992年に劇場公開された周防正行監督による相撲を通して大学生の青春を描いたコメディー映画で、氏の出世作ともいえる作品。周防氏は監督、脚本だけではなく、同作を小説化するほど、この作品への思い入れは深い。

主演の大学生役は本木雅弘、脇をかためる俳優は竹中直人、清水美沙、田口浩正、柄本明、六平直政といった名優が揃う。ちなみに竹中直人は同作で青木富夫という役柄を演じ、その後、『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』『舞妓はレディ』でもこの役名のキャラクターを演じ、竹中の代名詞的役柄となる。

名言1・・・穴山教授

穴山教授「そこでひとつ提案がある。相撲部の試合に出てみる気はないか?」
    

伯父さんのコネで一流企業への内定が決まった主人公の山本秋平。しかし、大学は遊び場ぐらいにしか考えていなかった秋平はゼミに出ておらず、穴山教授から皮肉混じりの叱責を受けてしまう。しかし優しい穴山は、秋平に卒業の条件を提示したのだった。

名言2・・・青木富夫

青木富夫「さあ時間一杯です。軍配が返った! 青木、立ち会い頭から突っ込んだ、小錦変わった、うーん、さすが青木、小兵とはいえスピードには定評があります! おっと、小錦の逆襲だ! いかんともしがたい体重差。青木、このまま押し切られてしまうのか!? おっと、前に出てくる力を利用して、出たぞ必殺・内無双~!」

秋平は卒業するために泣く泣く相撲部へ入部。稽古場へと赴くと、唯一の相撲部員である青木富夫が一人相撲(いやらしい意味ではなく)でイメージトレーニングに励んでいる最中であった。内無双とは、手で相手の内ももを払って転ばす決まり手のこと。

名言3・・・青木富夫

青木富夫「ボランティアっつうのはな、なんの見返りもない奉仕活動のことを言うんだよ。どういう条件だしたかはしらねーけど、とにかく試合終わるまではお前、相撲部員なんだ。それまではオレのやり方に従ってもらうからな」

クソが付くほど弱いくせに秋平に対して一丁前に先輩風を吹かせる青木の名言。お説ごもっともなのであるが、青木に言われるとどこか陳腐に聞こえてしまうのは、彼に相撲取りとしての実力がないからだけだろうか? それにしても竹中直人、光ってるなあ~。

名言4・・・青木富夫

青木富夫「まわしの横からヒョイだ」

  

これ以上端的な説明は無いと断言できる、青木によるまわしを締めた際の排尿法説明。太っているという理由だけで、秋平は田中豊作を勧誘。青木は「相撲の基本ができている」と田中を評価するものの、田中は緊張すると手足揃い歩きとなってしまうだけであった。青木、見る目ねえ~。

名言5・・・山本秋平

山本秋平「だけどさ、札ビラで横っ面張り倒したみたいで、思いっ切り日本人しちゃったよな」
  

交換留学生ジョージ・スマイリーを、金の力(寮&飯無料)で入部させることに成功。しかし、OBによる厳しい叱責で相撲に目覚めた秋平は、相撲に偏見のあるスマイリーが気に入らず、つい「相撲をバカにしやがって」とつぶやく。ついこの前までは自分が言われていたのに・・・・・・。

▲PAGE TOP

名言6・・・山本春雄

山本春雄「やっぱり切れたのかな、エッチ。今日は誰とかな? 門限破りは四股300回に鉄砲300発だよね? 楽しみだね!」

女にモテる秋平は寮を抜け出し女の子のもとへ。兄のそういう部分に嫌悪感を持つ弟の春雄は、翌日、兄がしごかれている姿を想像してほくそ笑むのだった。青木は思わず「お前、けっこうイヤな弟だな」と山本ブラザーズの闇を揶揄するのだった。青木にいたく共感。

名言7・・・穴山教授

穴山教授「北東学院の連中には断られちまった。ふざけた相撲には付き合えんそうだ。それで地元のわんぱく相撲にお願いしたんだけどな、悪いが、ちびっ子たちに胸貸してやってくれ」

と、穴山は言うが、教立大学の面々はちびっ子にも敵わず、弱さを思い知らされることとなる。穴山は大学教授らしく、どうして負けたかを懇切丁寧に説明することで、部員たちに相撲の真髄を説明。その奥深い世界に、いつしか部員たちは相撲に熱中するようになる。

名言8・・・青木富夫

青木富夫「技だよ、技。頭捻りと書いてずぶねりって言うんだ。ま、オレの得意技なんだけど。あ、あとオレの得意技で内無双っていうのがあるんだ」

技を解説する青木。「久島海が近代の伊藤に・・・・・・」と具体例を出して説明してくれるものの、自己愛の強い青木は頭捻りが自分の得意技だとアピール。しかし、試合では緊張のあまりゲリピーとなってしまう青木の解説は説得力に欠け、誰も相手をしないのだった。

名言9・・・川村夏子

川村夏子「(カラーまわしは)局からのプレゼントです。でもそれは内緒で、OBがこの日のために用意したことにしてくださいって」

教立大学相撲部名誉マネジャーの川村夏子は、部員たちにやる気を出させるためにテレビ局に相撲部を売り込み宣伝。明日のスターを排出したいテレビ局は、カラフルなまわしを用意し部員たちに締めさせる演出を施す。やり手のマネジャーですな!

名言10・・・穴山教授

穴山教授「折れたなあ・・・・・・」

  

三部リーグ戦での試合、春雄は相手の小手投げにより左腕を負傷。ボキリと肘を折ってしまった。誰しもが凍る中、穴山だけは至極冷静に折れたと分析。春雄は最後まで勝負を諦めない闘志見せるも敗北。折れたなら仕方ない。

▲PAGE TOP

名言11・・・強面OB

強面OB「最後まで情けねえ野郎だあ(笑)」

  

あとひとり負ければ三部リーグ敗退となる絶体絶命の場面。副将・青木の出番であるが、案の定、緊張のピークからゲリピー。しかし奇跡が起こり、青木が腰砕けで勝利! 青木に人一倍手厳しかった強面OBが一番喜んだのだった。普段は愛情の裏返しってこと。

名言12・・・川村夏子&間宮正子

川村夏子&間宮正子「川村夏子『・・・・・・』
間宮正子『・・・・・・』」
  

春雄の負傷により、二部三部入れ替え戦の出場を辞退することを考えていた穴山だったが、巨漢女子マネジャー・間宮正子がまさかの出場志願。一同は無謀だと止めるが、正子は翌日、川村夏子と一緒に覚悟の面持ちで、ちょんまげを結った力士姿で現れたのだった。

名言13・・・穴山教授

穴山教授「まさおぉぉぉー!」

  

覚悟を持って相撲に臨んだ間宮正子であったが、ただ重いだけしか能がなく、実力差はいかんともしがたく、上手出し投げで敗れてしまう。秋平は思わず「正子ぉー!」と叫んでしまうが、穴山は機転を利かし「まさおぉぉぉー!」と叫んだのだった。笑えるが、名場面だ!

名言14・・・強面OB

強面OB「あの野郎、内無双決めやがった!
ゲリで勝っても勝ちは勝ち・・・・・・人間、自信だ!」

三部リーグ戦で初勝利を上げた青木はすっかり見違えるように逞しくなり、格上相手に猫だましから内無双を見事に決める! 秋平との出会いで見られた、一人相撲で練習し続けた通りの展開だ。努力の人・青木富夫ここにあり。そしてやはり、青木の勝利は強面OBが一番喜ぶのだった。

名言15・・・穴山教授

穴山教授「相手は強い。お前が平幕なら向こうは横綱だ。しかしだからこそ勝機がある。向こうは勝って当たり前だからな。たぶん突き放してくる。素人とやる時は離れて勝負を着けたいもんだ。喰い付け。我慢して我慢して喰い付け。何も言わずに送り出そうかと思ったけど、お前ならもしかしてと思ってな。忘れるな、前みつを掴んだら絶対に離すな。安心しろ、オレはここまでこれただけで十分満足している。あとはお前が、満足するかどうかだ」

入れ替え戦、いよいよ大将同士の決戦。穴山は最高の激励で秋平を送り出し、見事、教立大学は二部へと昇格! 少し前まで三部リーグでも最弱だった相撲部が果たした快挙だった。この勝利により秋平の心に変化、相撲への情熱が一層高まることとなる。

▲PAGE TOP

名言16・・・川村夏子

川村夏子「ついにわたしも、四股踏んじゃった」

  

秋平は相撲部を存続させるため、そして自分自身を鍛えるためにあえて留年することに。それを知った川村夏子は相撲部の稽古場を訪れ、秋平といい関係になる・・・・・・というラスト。やはり土俵には多くの金星が埋まっているのである。これにて『シコふんじゃった。』の名言は完。多くの人が見た作品だとは思うけど、未見のお方は是非ご覧になることをおすすめ!

シコふんじゃった。 [DVD]

アマゾン新品価格
¥1,854から
周防正行監督の出世作!

シコふんじゃった。 (集英社文庫)

アマゾン中古価格
¥1から
シコふんじゃった。を小説化!

シコふんじゃった。 [DVD]

アマゾン新品価格
¥1,854から
(2015/5/5 09:51時点)

inserted by FC2 system