ガッツ石松の名言

ガッツ石松イメージ

ボクシングにおける最激戦区ともいわれるライト級を、日本人として初めて世界チャンピオンになったガッツ石松氏。野性味溢れる風貌と反して試合スタイルは非常にクレバーであり、打たせずに打つ、一方的に打たれる前にKO負けする、というガッツスタイルで26勝14KO11敗6分という戦績でWBC世界ライト級チャンピオンとなる。

そんなガッツ石松氏を再度評価するためにも、プロインタビュアーとして知られる吉田 豪氏の名著『男気万字固め男気万字固め』より、ガッツ石松のインタビューを抜粋して掲載。

ガッツ石松の名言1

ガッツ石松「世の中ってのは“ふり”が必要なんだよ。“怒ったふり”“知らんぷり”“死んだふり”というね」

ボクシングの元・世界チャンピオンというだけではなく、エンターテイナーとしても一流のガッツ石松が、芸能界での処世術を語った名言。この“ふり”を使い分けることによって、時には役者、時には芸人、時には映画監督と、今でも芸能界の一線で活躍しているのだった。

ガッツ石松の名言2

ガッツ石松「みんな本気でやってると思うだろうけど、そこはやっぱり役者だからさ」
    

数々のバラエティー番組で活躍するガッツ石松であるが、バラエティーで見せるとぼけたキャラクターはあくまで演技であり、視聴者はその姿をガッツ石松の人間性と勘違いしてしまっているのは、ガッツ石松が自他ともに認める一流の役者だからなのだ。

ガッツ石松の名言3

ガッツ石松「22歳で盲腸になって、術後ボーッとしてたら隣のおっちゃんが煙草吸ってたんでね。あんときの感覚が、すごく煙草と合ってね。それから煙草をケツからヤニが出るほど吸って」

世界最激戦区ともいわれるボクシング世界ライト級を制したガッツ石松であったが、現役時代は酒も煙草も女も全部たしなんでいたという破天荒者であった。師曰く、発展途上の修行の身の人間が溺れるのは言語道断だが、完成している人間なら構わないんだそう。

ガッツ石松の名言4

ガッツ石松「『英雄色を好む』って言ってねえ。あと楽しみねえしな」
   

4回戦ボーイの頃、試合当日にセックスをしたせいでKO負けしてしまったというガッツ石松。それから反省して、試合3日前までにするようになったんだとか。当時はあまりに性欲が強く、周囲からは“歩く種馬”呼ばわりされてしまったそう。英雄は色を好むんです!

ガッツ石松の名言5

ガッツ石松「喧嘩でも何でも『よっしゃ~!』って気合入れたときは強かったな。ボクシングの戦績見ても、ここぞというときは勝ってるんだよ。だから人間はね、節目節目で花を咲かせれば良いと思うんだ」

プロインタビュアー・吉田豪は『男気万字固め男気万字固め』でガッツ石松の悪童ぶりを多く聞き出すが、その結論として語ったガッツ石松の名言。普段はソープランドを貸し切るなど豪快に遊びまくっていても、勝つ時に勝てば世界チャンピオンになれるのです・・・・・・天才ですから!

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ガッツ石松の名言6

ガッツ石松「俺は『なぜなぜホワイ?』ってガキの頃からこだわってきてさ、だからチャンピオンになれたんじゃない?」

ガッツ石松の人生哲学。スパーリングだと世界チャンピオンよりも強いのに、自分はただのメインイベンター止まり、その差は『なぜなぜホワイ?』と考えることで、とうとう世界チャンピオンまで登りつめたのだという。小さい頃からこの精神で、進歩向上していったんだそうだ。疑問を持つって大切ですな!

ガッツ石松の名言7

ガッツ石松「人間は大成するために、ひとつは懲役っつうか、要するに自由を束縛されて拘束されるっつうの? もうひとつは死ぬぐらいの病気。もうひとつは失業。お金がなくて生活ができないっつうのかな。(中略)そういうドン底っつうものを経験すると世の中の見方が違ってくるわけ」

ガッツ石松は病気以外はすべて経験しているから凄い。懲役刑は受けてはいないが、過去に留置所に入れられた経験があり、しかも生家は貧しく、小さい頃から生き抜くための知恵を身に付けてきたのだった。それだけのハングリー精神があるから、どの世界でも一線級の活躍ができるのだろう。

ガッツ石松の名言8

ガッツ石松「負けることの嫌いな人間が、気持ちだけは誇り高き男が、こういう芸能界の社会で、バカだ何だと言われながらやっててさ。何故こういう社会に入ったかってことを証明したかった」

役者・ガッツ石松の集大成として制作した『カンバック』。原作は安部譲二、シナリオ原案は倉本聰、出演はガッツ石松主演のほか、竜雷太、宍戸錠、地井武男など、錚々たるメンバーが集結。しかし、興行的には大失敗した。いいんです、集大成で制作したんですから!

ガッツ石松の名言9

ガッツ石松「夢というのは、その字の左に人という字を書くと『儚い』って字になるでしょ? 夢は、自分で一所懸命追いかけるもんなんだよ。(選挙に負け巨額の負債を抱え)死ぬことも考えたけど、これで負けたら冗談じゃねえやっつうことで、またガッツ魂ができてくるわけさ」

ボクシング、芸能界で大成したガッツ石松も、選挙には失敗。自民党の公認ではあったが、自民党からの手厚い支援は受けられず、お金だけが消し飛んでしまった。一時は精神安定剤を飲むまで追い詰められるも、ガッツ魂が再燃! 現在の活躍に至る。

ガッツ石松の名言10

ガッツ石松「みんなまじめに問題答えたってしゃあねえよ。この間も『オッケー牧場』って言ったら喜んでくれたね」

ドッキリを仕掛けられれば誰よりも怒り、ドッキリを仕掛ける側に回れば相手が腰を抜かすほど驚かす、与えられた役割を全力でこなすのが役者・ガッツ石松のモットー。芸人・陣内智則に対してもあれは演技だった? 今となってはどうでもいいことであるが、これにて『男気万字固め男気万字固め』に収録されたガッツ石松の名言、完。

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