みどりのマキバオー

みどりのマキバオーイメージ画像

みどりのマキバオー』は競馬をテーマにしたスポ根漫画で、第42回(平成8年度)小学館漫画賞児童部門を受賞。良血馬として生まれたはずのマキバオーであるが、見た目がロバそっくりだったため、とても走れるわけがないという先入観から一時は肉にされそうになってしまう。

しかし、本来の才能が認められたマキバオーは次第に実力をつけ、世代最強馬であるカスケードと激戦を繰り広げる。マキバオーの精神的主柱となったネズミの親分・チュウ兵衛の言葉はまさに名言の宝庫で、涙なくしては読むことはできない。

名言1・・・コミック第1巻9ページ 飯富源次郎

飯富源次郎「ほんじゃあ失礼しま~す。たかが一億の借金がなんだってんだよ・・・こっちにはミドリコの仔がいるんだよ・・・」

北海道鵡川の零細牧場のみどり牧場、この牧場の唯一の自慢は桜花賞をとったミドリコ。牧場主の飯富源次郎は良血馬を生産するために一億円を借金して、ミドリコに種付け。借金取りから連日催促の電話がかかってくるも意に介さず、ミドリコが産む仔で一旗上げることを夢見ているのだった。

名言2・・・コミック第1巻50ページ マキバオー(うんこたれ蔵)

マキバオー(うんこたれ蔵)「ちくそーっ!!!」

   

みどり牧場唯一の実績馬であるミドリコを、ヒゲの堀江率いるひげ牧場に借金の形として連れて行かれてしまう。甘ったれだったマキバオーは母親を探す旅に出るのだが、目の前にはそびえ立つ鉄の門。マキバオーは意を決して門を飛び越えるのだが、マキバオーのチャレンジスピリットを象徴するシーンだったといえる。

名言3・・・コミック第1巻69ページ チュウ兵衛

チュウ兵衛「でかしたぞくさ男!! いや・・・お前はもうキンタマくさ男じゃないぞ!! お前はもう立派なうんこたれ蔵だ!!」

旅の道中、マキバオーはネズミの親分・チュウ兵衛と出会い、共に旅をすることに。その森では野犬が動物たちの殺戮を繰り返していたが、マキバオーたちもその野犬に遭遇してしまう。絶体絶命のマキバオーたちであったが、野犬がマキバオーの尻に噛み付いた際に、野犬の口にうんこを注ぎ込み撃退に成功。その功績を称え、チュウ兵衛は仮の名前であるキンタマくさ男から、うんこたれ蔵と名前を与えるのであった。

名言4・・・コミック第1巻105ページ マキバオー(うんこたれ蔵)

マキバオー(うんこたれ蔵)「いや見捨ててるんじゃない、見守っているんだ!! 心を鬼にして・・・すべてはこの子のために!!」

やっと母のミドリコと再会したマキバオーだったが、ミドリコから突き放されてしまい、ショックのあまり自殺未遂を起こす。しかし、リスの兄弟がたくましく生きる姿を目にし、マキバオーも母への未練を捨て、競走馬として強く逞しく生きていく決意を固めるのだった。

名言5・・・コミック第1巻145ページ 飯富昌虎

飯富昌虎「よっしゃ、やめやめ!! 止まってえーど!!! まあ・・・思った通りだね・・・あいつが処分される前にきてよかったな、あっはっはっはっはっはっはっはっは」

ふるさとのみどり牧場に戻ったマキバオーとチュウ兵衛だったが、飯富源次郎はマキバオーは肉にしからならないと判断し、再度の脱走を防ぐため鎖に繋いでしまう。しかし、飯富源次郎の兄で調教師の飯富昌虎は、ひと目見てマキバオーの潜在能力を見抜き、競走馬として育てていくことを宣言する。

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名言6・・・コミック第2巻15ページ チュウ兵衛

チュウ兵衛「オレはこいつの力とか体とかはまるで無視していた・・・ただあの13番に負けたくねえって事しか頭になかった・・・たれ蔵を乗りこなせるのはオレだけだなんて思ってたが・・・オレはただ乗っかっていただけなんだ・・・乱暴に走らせていただけなんだ・・・」

本多リッチファームで同牧場の期待の新星・カスケードとの勝負を挑んだマキバオー。しかし、実力差は明らかで、マキバオーはついていくだけでやっと。負けず嫌いのチュウ兵衛は、マキバオーにムチを入れ続けたのだが、マキバオーは心房細動でぶっ倒れてしまう。チュウ兵衛は心房細動の原因を知り、自戒し、騎手として精進することを決心するのであった。チュウ兵衛が騎手として目覚めたこの瞬間から、『みどりのマキバオー』は面白くなってくる。

名言7・・・コミック第2巻25ページ マキバオー(うんこたれ蔵)

マキバオー(うんこたれ蔵)「抜かれるとくやしいけど抜くのはうれしい・・・だからどうせならうれしい思いすんのね・・・」

カスケードとの勝負で心房細動にまでなって完敗したマキバオーであったが、精神的ダメージは負っておらず、周囲の心配をよそに、馬房を勝手に飛び出し運動を始めていた。この敗北から、マキバオーは根性で走る馬として成長を始める。

名言8・・・コミック第2巻48ページ チュウ兵衛

チュウ兵衛「たれ蔵は他の馬とは違うんだ!! 何回も言わせんな!! 馬の乗り方じゃねえたれ蔵の乗り方をするんだよ!! 車やバイクだって種類によっては免許が違うんだぜ」

体の小さいマキバオーをレースに出すために、ジョッキーの中でも特別体の小さい山本管助が招聘される。しかし管助といえどもマキバオーを乗りこなすのは容易ではなく、チュウ兵衛親分の怒号が練習場の砂浜に響くのであった。

名言9・・・コミック第3巻23ページ 飯富昌虎

飯富昌虎「わしには馬の血統を入れ替えて能力を高めてやる事などできない・・・リッチファームのようにコースをつくってやる金もない・・・わしにできるのはただひとつ・・・鍛えてやる事だけなんだ・・・」

調教師・飯富昌虎のこの姿勢は首尾一貫としており、他の調教師と同じ方法ではなく、マキバオーの体形と資質に合った訓練方法を様々なアイデアで実施していく。マキバオーの下半身を強化するために、毎日、函館山を上り下りするというハードトレーニングをマキバオーに課したのだった。

名言10・・・コミック第3巻44ページ チュウ兵衛

チュウ兵衛「オレ達の目標はあくまでカスケードなんだ!! お前らや雨ぐれーで回り道なんかしねー!! 予定通り勝っていくのよ!!」

蹄の大きいマキバオーは雨のレースだと滑りやすく、雨予報となった次走のレースをキャンセルする予定を立てていた。しかし、元・飯富厩舎所属ジョッキーの木曽から挑発されたこともあり、強気のチュウ兵衛は上記名言を言い放ったのだった。かっこいい。

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名言11・・・コミック第3巻177ページ 飯富昌虎

飯富昌虎「今度は作戦もクソもない、いい馬場で思う存分走らせてやりたい、そういう事だよなチュウ兵衛」

いよいよカスケードと直接対決を迎えるG1・朝日杯ステークスの前日、眠れなかった騎手の山本管助は仕方なしに競馬場へ来てみると、そこには調教師の飯富昌虎の姿が。そしてコースにはひとりでに動く雑巾が一枚。なんと、濡れた馬場が苦手なマキバオーを想ったチュウ兵衛が雑巾がけをしていたのだ。心打たれた山本と飯富も加わり、雑巾掛けを始めるのであった。

名言12・・・コミック第4巻30ページ チュウ兵衛

チュウ兵衛「大丈夫だたれ蔵!! オレと管助に全て任せろ!! オレ達の指示通りに走るんだ!!」
  

朝日杯ステークスいよいよ出走。しかし、マキバオーは直前にカスケードに挑発されたことで完全にイレ込んでしまい、逃げるアマゴワクチンとカスケードのハイペースに乗っかってしまう。チュウ兵衛はとっさの判断で当日していたハチマキでマキバオーの眼を覆い、見事になだめたのだった。チュウ兵衛の見事な司令塔ぶりに痺れる名言。チュウ兵衛は間違いなく『みどりのマキバオー』前半の主役なのだ。

名言13・・・コミック第4巻35ページ カスケード

カスケード「オレもピーターIIとは再戦したかった・・・・・・オレにとって唯一の敗戦だからな・・・だがもうその望みも叶わない・・・負けっぱなしはごめんだ!! もう一度“お前”がその願いを叶えてくれ!! 期待してるぜピーターIIの弟よ!!」

カスケードがアマゴワクチンに、自分こそ世代最強馬であり、世代の高い壁として立ちはだかると堂々と宣言した名言。ピーターIIはアマゴワクチンの実兄であり、デビュー前ではあるものの、カスケードに唯一土をつけた幻の三冠馬。アマゴワクチンもこの後、兄に負けない名馬へと成長していく。

名言14・・・コミック第5巻54ページ ドルジ

ドルジ「わしはあの白い馬を・・・オブに預けて日本のレースでいっぱい勝たせる事にしたよ・・・」

朝日杯後、モンゴルで修行をすることになったマキバオーは、側対歩で走る天馬・ツァビデルと対戦。しかし、実力差は歴然で足元にも及ばず完敗。事前の約束でマキバオーは遊牧民の長・ドルジに所有権が移される。その1ヵ月後、みっちりと修行を重ねたマキバオーは日本に帰る日を迎え、ドルジが粋な名言で再びマキバオーを飯富に引き渡してくれたのだった。

名言15・・・コミック第5巻109ページ モーリアロー

モーリアロー「神を欺こうが地獄に堕ちようが構わねえ・・・テルのためならこのモーリアロー悪魔に魂を売っても勝ち続けてやるさ・・・」

資金難から一家離散に追い込まれた毛利牧場の新星・モーリアローの名言。勝利のためなら反則すらいとわず、どんな手段を使ってでも勝とうとする厄介者であり、マキバオーもレース中にモーリアローから反則を受けてしまう。しかし、この気概、馬ながらもあっぱれである。

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名言16・・・コミック第5巻143ページ マキバオー

マキバオー「お前にワクチンを悪く言う資格なんてない!! 僕のライバルはそんなに弱くはないのね!!」

ライバルのアマゴワクチンのために、モーリアローに真っ向勝負を挑んだマキバオー。モーリアローの反則でマキバオーは怪我を負うものの、どんなことをされても折れない根性をモーリアローに見せ付けたうえで完全勝利。根性の馬・マキバオーならではの名言だった。

名言17・・・コミック第6巻35ページ サトミアマゾン

サトミアマゾン「お前ら・・・中央で走るのはそんなに凄い事か・・・? だとしたら船橋は・・・地方は何なんだ? 地方競馬は中央の2軍だと言うのか・・・!!」

皐月賞を走るサトミアマゾンの回想シーンから。サトミアマゾンは地方所属であり、地方所属馬のプライドを背負い中央のレースに挑む地方の星。ヒットマンの異名を持ち、狙った馬は必ず差し勝つ粘りが持ち味。この馬の登場で『みどりのマキバオー』は一気に面白くなる。

名言18・・・コミック第6巻132ページ カスケード

カスケード「落馬だ・・・頭を強く打って意識は無い・・・万が一という事も考えられる・・・すぐ病院へ連れて行け・・・早く行け・・・絶対に死なせるな・・・」

皐月賞、マキバオーは最後の直線でカスケードをかわすものの、チュウ兵衛はゴール前で力尽き落馬。取り乱すマキバオーだったが、レース直後の酸欠で気を失ってしまう。ここで助けに入ったのは最大のライバル・カスケードだった。カスケードは、マキバオーの驚異的走りはチュウ兵衛によるところと見抜いており、誰よりもチュウ兵衛のことをライバルと認めていたのだった。熱すぎるカスケードの魂!

名言19・・・コミック第6巻172ページ 飯富昌虎

飯富昌虎「わしは今日お前と話し合いに来たわけじゃねえ・・・・・・お前に・・・騎乗停止を告げに来ただけだ・・・だがこれだけは言っておくぞ、競走馬を支えているのは・・・騎手だけじゃねえ・・・」

チュウ兵衛は落馬により脊椎を損傷、マキバオーに騎乗できる体ではなくなってしまった。誰よりもチュウ兵衛の気持ちを理解している飯富昌虎だったが、調教師として苦渋の決断をする。う~ん、言う方も言われる方も辛いシチュエーションなのだ。

名言20・・・コミック第7巻115ページ カスケード

カスケード「皐月賞でマキバオーに再び差し返されたあの時・・・オレにはなす術も無かった・・・(中略)お前の言ってる事が正しけりゃ・・・つまりはこういう事さ!! ここでお前を倒せば・・・・・・! オレには恐れるものがなくなるという事だ!!」

外国産馬を中心に出場したNHKマイルカップ。ただ一頭、カスケードだけが国産馬として殴りこんだ。重賞4連勝で、4歳事実上実力NO.1とまでいわれたニトロニクスは、カスケードの精神的弱さを指摘し、ゴールまで残り400mでトップに立つ。カスケード敗北かと思われたが、帝王・カスケードは精神的弱さを認めたうえで克服してみせ、もはや自身に死角のないことを証明し完全勝利を飾る。男だ。

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名言21・・・コミック第7巻180ページ チュウ兵衛

チュウ兵衛「こっから溢れてくる衝動の方がはるかに強えんだよ!! 頭からの命令なんかじゃ抑えきれねえんだ!!」

闘将・チュウ兵衛の魂の叫び。マキバオーに乗るのはマキバオーや管助を勝たせてやりたいなどということだけではなく、自分自身に乗る理由があり、自分の居場所はマキバオーの上だと、その感情が抑えられなくなってしまったと飯富昌虎に告げる。闘将・チュウ兵衛、復活か!?

名言22・・・コミック第8巻42ページ 飯富兄弟

飯富兄弟「源次郎『ダービー馬の馬主になる事は一国の宰相になるよりも難しい・・・チャールズが言ったそうだが・・・・・・だがわしはそれ以上にマキバオーの生産者で馬主である事を誇りに思ってるんだ。ダービー馬は毎年一頭は出る。だがマキバオーは・・・あんなステキな野郎とはもう二度と出逢えないだろうからね・・・』
昌虎『本当はチャーチルだけどいいセリフだからいい・・・わしも同感だよ。・・・・・・さ・・・行こう! かわいい子達の晴れ舞台だ。入場も見てやろうじゃないか』」

飯富兄弟の美しい兄弟愛的名言。ちょっと間違えてしまうところが、また飯富源次郎のいいところ。昌虎の『かわいい子達の晴れ舞台だ』ってセリフもまた、泣かせる。馬主も調教師も、ダービーには並々ならない感慨深さを感じるんだろうなと、この描写はさすが、つの丸先生なのだ。

名言23・・・コミック第8巻91ページ サトミアマゾン

サトミアマゾン「勝負ってのは勝つか負けるかしかねえんだ。大敗するのがみっともない・・・? 勝負から逃げるのは・・・それ以下じゃねえか!!」

地方馬の星・サトミアマゾンといえども、マキバオーのマスタングスペシャルの前にはなす術がなかった。アマゾンはマキバオーとの勝負を諦め、連対を目指す・・・・・・いや、誇り高きアマゾンはマキバオーとの勝負を選択。意地でマキバオーを差し返すのだった。

名言24・・・コミック第8巻132ページ 服部政人

サトミアマゾン「大外から抜け出して勝つ勝利なんて・・・お前は決して望んでいなかった・・・なみいる挑戦者をなぎ倒し・・・そして最強のライバル・・・マキバオーの挑戦を真っ向から受ける『誇り高き』王者だったんだ!! 行けぇ! カスケードよ!!!」

カスケードの騎乗する服部政人の名言。ダービーの作戦は当初、大外一気でマキバオーの勝負根性を逸らして勝つつもりであったが、カスケードはそれを拒否。内ラチのギリギリを選択し、あくまで真っ向勝負位置取りをする。さすがの服部もカスケードには脱帽するしかなかった。

名言25・・・コミック第8巻135ページ チュウ兵衛

チュウ兵衛「たとえ体力が尽きはて肉体を動かせなくなろうとも・・・体力をはるかに超える勝ちたい気持ちは肉体を動かすんだ!!」

カスケードに王者の誇りを見せ付けられ、闘将・チュウ兵衛が燃え上がった! マキバオーも山本管助も体力の限界を迎えるなか、チュウ兵衛は動かしてはいけない体にムチ打ち、マキバオーと管助に最後の言葉を投げかけるのだった。この漫画の主役はお前だ、チュウ兵衛!

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名言26・・・コミック第9巻113ページ 宮蔦親分

宮蔦親分「こ・・・この、男・宮蔦が信用のおけぬ奴!! そう申されるか! 飯富どの!!」
  

チュウ兵衛が死に、心神喪失状態のマキバオーはひょんなことから、隣町の極道である宮蔦親分に保護される。マキバオーを立ち直らせるために草レースを開催するが、マキバオーは走れなくなってしまっていた。保護されていることを聞きつけ、馬主の飯富源次郎が迎えに来たが、宮蔦親分はマキバオーのために、頼まれてもいないのにもう一肌脱ぐことを誓うのであった。ザ・ありがた迷惑!

名言27・・・コミック第9巻131ページ チュウ兵衛の亡霊

チュウ兵衛「いいか・・・たれ蔵、オレは負けた事が悔しくて泣いた事はあっても落馬が怖くて泣く男じゃねえ! そしてお前は大きな勘違いをしている。俺はお前のために命を張った訳じゃねえ! 俺は俺自身のためにお前に乗ったんだ!!」

マキバオーが走れなくなった原因は、チュウ兵衛をレースで死なせてしまったというトラウマだった。しかし、草レース中、マキバオーの心が生み出したチュウ兵衛の亡霊が表れ、甘ったれのマキバオーに悟すのであった。死してなおこの影響力。チュウ兵衛、恐るべし!

名言28・・・コミック第10巻174ページ 山本管助

山本管助「あの残り600mの標識から行くよ! マキバオーマスタングスペシャルだ!! (中略)僕の指示がきけないのかい? 僕を信用出来ないのかい!?」

気が弱く、どうしてもチュウ兵衛の影に隠れがちだった山本管助が、本当の意味でマキバオー専属ジョッキーとなった瞬間の名言。ダービー後、騎手として誰よりも努力を重ねてきた管助は、もはや数ヶ月前の管助とは別人ともいえる自信を備えていた。

名言29・・・コミック第12巻58ページ カスケード

カスケード「ピーターII・・・そして馬ではないがチュウ兵衛・・・オレはあいつらから血よりも熱いものを受け継いでいるんだ・・・命懸けのな。オレはそれをこれからの競走馬に伝えなきゃならねんだよ・・・血だけじゃねえんだ!!! オレ達、ターフで命を賭けている者にしかわからねえものがあるんだよ!!!」

カスケード魂の叫び! ダービー後から不治の病のマリー病が発症したカスケードは、獣医から引退勧告を受けるもG1最終レースの有馬記念まで走り抜くと拒否。カスケードは自身の最強の遺伝子を後世に残すだけではなく、現役の同世代馬にも伝えるために、命を賭けて有馬記念に臨むのであった。

名言30・・・コミック第12巻80ページ 山本管助

山本管助「これ以上あいつの顔を苦痛でゆがめさせるな!!! お前はあいつに唯一引き分けた馬なんだ!! ケリをつけるのはお前の役目だ!! 行けーーーーーっ!!! たれ蔵!!!」

カスケードが病に侵されていることを知ったマキバオーは、チュウ兵衛をレースで失ったトラウマが再発し戦意喪失。しかし、闘将・チュウ兵衛の魂が憑依した騎手の山本管助は、甘ったれたマキバオーを言葉のムチでシバキ倒し、闘魂に火を再点火させる。管助はすっかり一流の騎手に成長していた。

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名言31・・・コミック第12巻116ページ マキバオー

マキバオー「あのカスケードのライバルはこんなにもすごい奴なのかって、そう世界中の競馬ファンに見せてやるんだ!!!」

闘争心に火の付いたマキバオーは、カスケードに引導を渡すために、今までのレースで見せたどんな末脚よりも鋭い末脚でカスケードを捉える。カスケードの伝説を自らが継承することを告げ、あっという間に抜き去った。このシーンは『みどりのマキバオー』随一の名場面だ。泣ける! そして『みどりのマキバオー』の名言、完。

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